(佐藤信也ver.)
【日時】2020年7月22日(水)~7月27日(月)
【脚本・演出】佐藤信也(疾駆猿)
【企画・総合監修】若宮亮(エムキチビート)
【劇場】上野ストアハウス
タイトルは同じ。舞台セットも同じ。
しかしそれ以外は役者も、脚本も、すべて違う。
2人の演出家がどう『hood』を解釈し、上演する?
疾駆猿の佐藤信也と、黒薔薇少女地獄の太田守信がそれに挑む。
2つのカンパニーで全く違う『hood』を創り上げる。
【佐藤信也ver.あらすじ】
敗戦国家・日本。
第二次世界大戦により、極貧状態の日本では、金銭目当ての犯罪が多く起きていた。
闇市では、混乱を避ける為、任侠達による管理が行われ、日々を生きる国民達は、先の見えない国の行く末を憂いていた。
そんな中、巷を騒がせる強盗団が現れる。
警察や探偵が動く中で、一人の半端なヤクザ者が立ち上がる。
強盗団を捕まえ、街の治安を守ろうと躍起になっていた。
空襲や飢餓などで両親や親戚を失った子供達を集め、強盗団の情報を探る為、浮浪児の自警団を立ち上げる。
一癖も二癖もある強かな子供達が、強盗団の正体を掴む為動き出す。
しかし、これは街を揺るがす事件に発展していくのだった。
時代は記憶に埋もれていき、記憶に残らない。
しかし、血と縁は連なり、影は付かず離れないものだ。
次代を作っていく者達にすら、過去は容易に牙を剥く・・・。
【キャスト】(五十音順)
井上貴々(劇団シアターザロケッツ)/大橋篤/甲斐優風汰/黒川一将/鈴村あすか/千歳ゆう/奈良平愛実/根本優奈/波田地綾奈/林里容/原優唯子/平島渉伍/福永莉子/牧野純基(黒雪構想)/南衣舞/吉岡優希/鷲見亮
(黒薔薇少女地獄ver.)
【脚本・演出】太田守信(黒薔薇少女地獄)
【日時】2020年7月29日(水)~8月3日(月)
【黒薔薇少女地獄ver.あらすじ】
祖父の 3 回忌で久し振りに根室へ帰省した。
私が幼い頃、祖父はよく納沙布岬に連れて行ってくれた。
ただ、そこではなにも話さなかった。
寡黙だった祖父は、ずっとひとつの島を見つめていた。
ある日、岬はロシア人の親友・ソフィアから故郷の写真を見せられる。
すると彼女は行ったこともないその土地の風景に既視感を覚えた。
それもどこか、懐かしいような――。
「故郷の町って、なんていうところ?」
そう訊ねると、彼女は少し困った顔をして「田舎よ」と答えた。
岬は同じような表情を見たことがある。
一度だけ祖父に同じ質問をしたときに見せた表情だ。
そのとき祖父はなにも言わず、ずっと眺めていた島を指さした。
きっと、そう遠くない未来。
この物語には当事者がいなくなり、本当の感情は失われていく――。
こんなにはっきり見えているのに、そこには行けない。
だけど繋がっているように思えたから、私は真っ白な流氷に足を踏み出してみる。
いつか割れてしまうかもしれない。
それでも前に進んでみる。
向こう側からも同じように、誰かがこちらへ歩いてきているかもしれない。
もしそうなら私達はこの海の真ん中で、手を取り合うことができる……?
【キャスト】
さかいかな/榎あづさ/長島光那/網代将悟/有栖川姫子/山中ゆうこ/鈴木千菜実/山内志織/神藤ゆずか/柚木那夏/猪谷茉由/雪入みさき/金純樹/胡元奏汰(黒薔薇少女地獄)/赤沼正一
チケット予約フォーム
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